成瀬映画に登場する風景


NEW 2018.4.3 画面写真追加


『めし』(1951年)D 2007.3.9

東京に行く前日に三千代(原節子)が訪ねる親戚の邸宅がある大阪の高級住宅街「帝塚山」。
同窓会の後に、三千代が喫茶店で竹中一夫(二本柳寛)とばったり会った時に一緒にいた女友達に「帝塚山のいとこ。東京で銀行に勤めている」と紹介する。
また、三千代の住んでいる「天神の森」からも近いのでロケーション地ではと想像して行ってみました。

なにしろ56年前の風景ですから、変化しているのは当然ですが、(マンションになっている建物も多い)
映画ショットのデジカメ写真をプリントアウトして、現地の方に見てもらった上での情報なので、ロケーション地の確率は高いと思います。
高級住宅街なので似たような道と邸宅が多く、現地の方に写真を見せて教えてもらわなければ、見つけることは不可能でした。


酔っ払って寝てしまう初之輔(上原謙)の次のシーンの冒頭に登場する帝塚山の風景。
右の家の板塀と真ん中の蔵のような建物は映画の中でも映っています。
ここはおそらく間違い無いかと。

 


三千代(原節子)といとこの竹中(二本柳寛)が、二人並んで歩くシーンに登場すると思われる道。
上の写真の道をそのまま先に進んだところを逆から撮影しています。
これも現地の人に映画の写真見てもらってから探したので確率は高いかと。
映画のシーンのような高い板塀は無くなっていますが、電信柱や庭の木々はその面影があるように感じます。
写真はありませんが、映画に出てくるこの先の曲がり角も雰囲気が似ていました。
このシーンは発売とレンタルもある『めし』のDVDで確認するか、写真としては
『成瀬巳喜男を観る』(ワイズ出版)の10ページまたは
『成瀬巳喜男と映画の中の女優たち』(ぴあ)の10ページの左上の写真を参照。
そういえばこの二人は、「めし」と同じ1951年の小津安二郎『麦秋』でも共演していました。




 


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